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OBネット便り

産業人OBネット便り(第6号)

副理事⾧御挨拶 「産業人OBネット近況報告」

産業人OBネット団体会員の皆様にはいつもお世話になっており、この場を借りてお礼を申し上げます。

我々OBネットも設立後13年目に入りました。

二代目の服部晃理事⾧となって今年は2期目に入り、役員もかなり入れ替わり、理事も世代交代で若返りの最中か、と感じています。

時代の変化、流れも速くなっています。

時代の流れに乗った運営が大事だと思いますが、一方でOBネット設立時の大事な精神も失わない様にして経営を心掛ける必要もあると感じております。

副理事⾧吉井聖三令和元年スタートの年度の活動状況を簡単に申し上げます

  1. サポート事業(個々の企業様から課題解決の依頼を戴き我々のアドバイザーが支援を行う)
    昨年からナビゲーター体制の充実を図り、支援案件に対して掘り下げたサポートが出来る様になりました。
    皆様の経営上の課題解決の要望がありましたら、是非窓口迄ご相談下さい。
  2. プロジェクト事業(主に官公庁からの受託事業を主に運営する)
    認定NPOになってからは順調な受託事業をこなしております。「産業メッセ」に於けるマッチング活動、「神戸市訪問事業」での企業調査、「明石市経営安定化支援事業」の経営支援、県の「AI・IOTを使ったものづくり企業発掘業務」での企業調査、ひろしま産業振興機構の「大都市圏営業支援事業」で拡販支援など、受託事業数も増加し活動も順調に進んでおります。
  3. 出前教育、農水産関連、海外支援など
    ・出前教育関連では、補助金申請支援、ポリテクセンター兵庫生産性向上人材育成支援センター向け講師の派遣、高校生向け(SSH)研究開発の指導なども行っており、今後は企業での研修の機会が有れば、是非ご活用をお願い致します。
    ・海外進出希望、情報収集などの海外絡みのご相談が有れば、お声がけをお願い致します。
  4. 研修・フォーラム等
    ・来る11月29日(金)午後には、神戸市産業振興センター10階レセプションルームにてフォーラムも予定しております。
    今年は「IOTの現状と将来展望」についてと云うテーマで計画しております。改めてご案内しますので、ご参加をお待ちしております。

5月の総会後余り時間も経って無いので、順調な推移をしていると云う報告程度ですが、団員会員様とももう少し接触の機会を増やし、ご希望・要望等をお聞き出来る場を増やしたいと考えております。

又他に、お気付きの点があれば、遠慮なくご指導をお願い致します。

産業人OBネットの活動振りのご紹介

我々「産業人OBネット」は、中小企業様やベンチャー企業様の支援を目的として、様々な経営・販売・技術などの課題の解決を支援するために平成18年に設立され、以来、順調に活動の幅を広げてまいりました。

設立来の継続的な活動実績が高く評価され、平成27年10月には認定NPO法人格を取得しました。

従来、企業様向けの支援が中心だったものが、今や、農林水産関連、そして大学・高校生向けの支援へとその幅を広げております。

次ページ以降に、これら非事業会社部門の活動ぶりについてご紹介申し上げます。 (今回ご紹介申し上げる部分は下記組織表赤印字部分)

下記にOBネットの組織表を付しておりますので、お困りの点があれば、是非関係セクションへご相談ください。

産業人OBネット組織票

産業人OBネットの活動振りのご紹介

1.きすみの営農

県内の農村部では、過疎化・高齢化のため農業経営の人材が不足している。

これに対応するため、産業人OBネットでは、県農業経営課の委託を受けて営農組織の経営発展に必要な指導・支援を行っている。

今回紹介する「きすみの営農」は、平成10年に兵庫県小野市のきすみの地区営農組合として設立され、平成25年法人設立登記された農事組合法人である。

組合⾧から近代的な管理体制を敷くためのアドバイスを要請されたのを嚆矢として、今では6次産業化(注)「総合化事業計画の認定」を取得するための支援を依頼されるまでとなった。

これについては、本年2月、無事農水省の認可を受けることが出来た。

今後は、この総合化事業計画(5年計画)に基づき、近畿農政局や小野市農政振興課等と交渉しながら、玄蕎麦の製粉所建設計画のための交付金申請の支援を行っていく計画である。

(注)農林漁業の6次産業化とは、1次産業としての農林漁業、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、農山漁村の豊かな地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取り組みであり、これにより所得の向上や雇用の確保を目指している。

きすみの営農

2.神戸高校SSH(注)課題研究支援状況のご紹介

(注:SSH制度とは、文部科学省が将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等を「スーパー・サイエンス・ハイスクール」として指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を支援する制度で、現在、全国で212校が指定されており、神戸高校はその一つである。)神戸高校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)課題研究の支援も今年で4年目を迎えた。

昨年9月からSA(サイエンスアドバイザー)を5名募り、集団で指導する体制が始動した。

今年は早い段階からこれを定着させるため、5月16日新たに覚書を調印した。今年も、来年の2月の最終報告会に向け、「AI(チョ(5月16日覚書調印式)コレートゲーム)」「がん細胞の線虫誘引物質」等ユニークかつ難易度の高い研究テーマに生徒たちは取り組んでいる。

今年は特に「竹パウダーによる生ごみ処理」の研究で、産業人OBネット団体会員の宝角合金製作所の宝角社⾧のご協力を得て、研究を進めております。

調印式

3.神戸学院大学経済学部(3年生)への特別講義

OBネット出前教育部⾧の板倉理事が、神戸学院大学の経済学部(渡辺・井上教授ゼミ)で7月の特別講義をしている。

2017年度は「リスクマネジメント初級」、2018年度は「IoTとは?」そして今年は「AI入門」と、旬のテーマを選んで講義している。

今年は「何故AI,IoTが叫ばれているのか?」といった背景を中心に「Society5.0」に向けた社会創生には「AI,IoTは必須」ということを説明し、皆さんが「Society5.0」を創り上げていく主役なのですよ、と話しかけています。

神戸大学で行われた講義

9月20、21日の「夢但馬産業フェア2019」のご紹介

間際のご案内になり恐縮ですが、下記の通り、来る9月20日(金)、21日(土)の両日に渡り、豊岡市立総合体育館にて、92社の企業・団体が出展して、「夢但馬産業フェア2019」が開催されますのでご案内申し上げます。

産業人OBネットは、本フェアにブース出展と出展社プレゼンテーションに参画いたします。

遠方ですが、是非是非皆様のご来場をお待ち申し上げております。

本件は、産業人OBネットのネットワークのつながりの中で、兵庫県但馬県民局地域政策室地域づくり課により出展参画を誘致されたものです。

産業メッセでの産業人OBネット活動状況のご報告

去る9月5日(木),6日(金)の二日間にわたり神戸国際展示場で国際フロンティア産業メッセ2019が開催され、出展社数は約520社、期間中約3万人の方が来場されました。産業人OBネットでは、2013年より本メッセにおいてNIRO(公財)新産業創造研究機構からの委託を受けて、ビジネスマッチングの支援も行っております。その活動内容につきまして、以下にご紹介申し上げます。本メッセでのビジネスマッチング支援内容は、メッセ当日のマッチング作業に至るまでに、以下の通り、⾧期間、多岐にわたっており、メッセ閉幕後もフォローアップ作業を続けてまいります。

  1. 出展企業訪問
    5~6月に掛けて、出展企業の中から(条件:初出展・ものづくり企業・兵庫県内)55社を選別し、出展企業訪問しシーズ・ニーズを調査。
  2. 来場勧誘企業訪問
    6~7月にかけて、ナビ自身のチャンネルで来訪勧誘企業訪問(41社)。
  3. 事前準備研修会
    7月16日にOBネット主催の出展企業向け事前研修会を実施。(希望企業のみ)7~8月に掛けて、ナビ自身のチャンネルから来場勧誘企業への案内状送付。
  4. 当日のマッチング
    8月には、当日のマッチング計画作成(目標200件)
  5. フォローアップ
    今後、マッチングフォロー案件を抽出、進捗フォロー、最終12月にNIROへ「2019年度総括報告書」提出の予定。
    また産業人OBネットでは本年も1号館2F-I-10に専用ブースを設け、来場者の要望にお応えしました。出展内容は、パネルによる「産業人OBネットPR」と「支援実績展示パル」を掲示し、また昨年度に引き続き、大型モニターによる支援実績プロモ-ション映像を放映しました。 また、一日目の午後からは、産業人OBネット事務局副局⾧の井上和夫が「産業人OBネットの活動紹介、企業支援の仕組み等」についてプレゼンテーションを行いました。

2019年度新規入会団体会員のご紹介

産業人OBネットでは新たに下記の通り、株式会社ニッコー様を新規団体会員としてお迎えいたしました。

末永くお付き合いをお願いいたします。

株式会社ニッコー(2019年7月入会)

NIKKO KOBE JAPAN

  • 住所 : 〒651-0097 神戸市中央区布引町2丁目4-10
  • TEL : 078-222-1688 Fax : 078-222-2916
  • 代表者 : 代表取締役社⾧ 有働 英司
  • HP : https://www.nikko-japan.co.jp/

【ご挨拶】

弊社は、1966年に日本鉱産株式会社として創立して以来、製鋼用電気炉やその付帯設備の開発・製造、事業を通じて蓄積された技術・ノウハウを活かしたコンサルティングやメンテナンスまでトータルにサービスをご提供する、製鋼業界の総合エンジニアリング企業として発展してまいりました。OBネット会に入会してまだ間もないのですが何かとご教示頂ければ幸甚です。

【当社の強み】

  •  製鋼用電気炉及びその付帯設備に特化した製鋼設備を設計、製作・納入。
  •  お客様は電気炉で鉄スクラップを溶解し新たな鋼材を再生・リサイクルする重要な役割、社会貢献を担っております。☆ 日本全国の電炉製鋼会社 (約40社)の殆ど全てと取引があり、海外製鋼会社(韓国、台湾、東南アジア) にも当社設備納入実績があります。
  •  当社は”クイック対応“ “シンプルな機構” “高品質” をモットーとしてお客様に対応しています。

【産業人OBネットアドバイザー皆様へのお願い】

1. 製鋼用省エネ・省人化設備 及び 環境改善の技術に助言戴きたい。今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ニッコーの工場の写真

2019年度今後の主要行事予定

産業人OBネットでは、団体会員様向けに、今年度以下のようなイベントを計画しております。団体会員様のプレゼン機会、情報発信の場として、是非、御活用をご検討ください。

  • 毎月上旬の情報交換会での皆様方のプレゼン会
    定例の情報交換会の場において、毎月2社程度、団体会員等皆様方のお会社で、例えば、販路開拓、あるいは品質管理、等々、現状、お困まりになっていること、お悩み事、等、解決なさりたい課題、支援を受けたい内容、等を我々AD(アドバイザー)に向け、プレゼンいただき、当OBネットアドバイザーがそれを受けて、課題解決のご相談に乗り、課題解決を一緒になって考えてまいります。是非是非この場をご活用ください。
  • 本年度開催予定のフォーラム
    毎年恒例のフォーラムを、今年は以下の日程にて計画いたしております。詳細が固まりましたら、改めてご案内申し上げます。日時:11月29日(金)14時~17時(参加無料、定員100名)会場:神戸市産業振興センター10階レセプションルームメインテーマ(仮):「IOTの現状と将来展望」基調講演及び事例紹介:アスカカンパニー株式会社、株式会社アスカコネクト及び産業人OBネット理事板倉範幸
  • 2020年2月開催予定の企業・アドバイザー合同プレゼン会
    本年度で第4回目の開催を迎えます。日時・内容等は目下検討中であります。また、皆様に質の高いご支援を提供するべく、OBネット内にて、アドバイザースキル向上のため、2019年12月(第1回)、2020年1月(第2回)と、ADプレゼン能力向上勉強会を計画しております。
    更に、定例的に新規入会の個人会員に向け、新入会員基礎研修会を実施しております。

産業人OBネットの会員数

認定NPO法人産業人OBネットの会員数は以下の通り(2019年8月31日現在)

  • 個人会員(正会員、賛助会員、アドバイザー)132名
  • 団体会員(特定会員、賛助会員)56社・団体

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2019.9.17産業人OBネット便り(第6号)

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