令和元年度ソリューション型営業支援事業「大都市圏営業支援事業」

広島から関西圏に販路拡大を図ろうとする中小企業に「大都市圏営業支援事業」を実施(平成30年度4社、令和元年度5社)

広島県内の中小企業20社に対するマッチング活動(4年度合計)

公益財団法人ひろしま産業振興機構が実施する「ものづくり企業販路拡大事業」の一環として広島県内に生産拠点を置いて、関西圏の販路拡大を図ろうとする中小企業に対して「販路開拓ハンズオン支援事業」の名称で平成26年度(6社)、平成27年度(5社) に実施。

さらに平成30年度からはソリューション型営業支援事業「大都市圏営業支援事業」と名称を変え(4社)、令和元年度と続けて(5社) 実施。

 

販路拡大支援対象5社に対するマッチングの実施(令和元年度:5社)

令和元年8月から令和2年3月まで半年強マッチング活動を展開した。

  1. 審査会委員会に参加し支援企業を絞り込み(技術力、販路拡大計画、マッチング可能性等)
  2. 審査会参加8社中5社を支援企業に選定
  3. 1社の支援企業に2名のアドバイザーが担当し、販路拡大先企業の紹介には産業人OB ネット全会員のネットワークをフル活用し、活発なマッチング支援活動を展開した。
  4. 主な活動は下記の通りである
    • A社:広島市、超硬質難削材の研磨技術力が特徴。超精密加工は航空機・宇宙業界のニーズが期待される為、神戸航空機クラスターの参加企業とのマッチングを実施。
    • B社:府中市、非鉄金属加工で電動モーターのハウジング加工力がシーズ。電動自動車のモーター製造大手企業をターゲットに一点突破のマッチングを実施。
    • C社:福山市、少量多品種で且つ超精密歯車加工が特徴。ターゲットを航空機業界に絞り、神戸航空機クラスター構成企業と航空機エンジンの実績をもつ京都の大手企業とのマッチングを実施。
    • D社:東広島市、成形同時トリミング・ピアス金型がシーズ。自動車内装品のプレス成型業者がターゲット。関西の自動車内装関係製造企業を探し出してマッチングを実施。
    • E社:広島市、鉄鋼プレス加工がシーズ、非自動車比率を高めたい。関西の大手ロボットメーカー、建機メーカーなどとマッチングを実施。

 

プロジェクトの成果

  1. 航空機業界への参入を図った企業は、大手企業と取引が成立し、更なる受注が期待される。
  2. 電動モーター大手へのマッチングを試みた企業は、見事訪問商談を実施し、その後も頻繁にそのネットワークを活かしてフォローを続けている。
  3. 受注までに至らなかった企業も、夫々商談における諸課題が鮮明になったので、それを活かし大手企業との版路拡大に取り組む強い体制を得た。

 

プロジェクトを終えて

広島県と言うと、マツダの城下町だからほとんど自動車関連か?と思いましたが、何の何の、素晴らしい技術力を持った中小企業が色んな分野で発見されました。

その企業さんの更なる発展の為今後もマッチング活動を継続していきたいと考える。

記入者

藤江 順一(ひろしま販路開拓チーム プロジェクトマネージャー)

ひろしま販路開拓チーム プロジェクトマネージャー
藤江 順一氏
三洋電機株式会社(現・パナソニック株式会社)OB
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