経営全般の課題の整理、既存倉庫の経営資源を活かした空きスペース有効活用、新規外販としての売上拡大への支援

補足説明:昭和初期からクリスマス商品をヨーロッパヘ輸出することから始まり、クリスマス専業会社として、その経験・知識を活かし”日本のクリスマス文化の創造”に寄与し、現在は自社で企画・販売されるクリスマス用品は国内外で高い評価されている。

会社の現状と支援内容

  1. 「小規模事業者持続化補助金」で、新規事業ビジネスを展開することで申請し採択された。
  2. 「経営全般の課題」クリスマス用品の企画・開発・輸入・販売に特化した業態であるが、従前の受注先である顧客企業からの受注が激減し、新たな顧客層の獲得も厳しい状況にある。
  3. 「既存倉庫の活用策」クリスマス専業会社だけでは将来が不安であり、経営資源である既存倉庫の有効活用として空スペースを活用し新たなビジネス展開の検討をする。
  4. 「新規外販」として、既存の倉庫の利用検討として、空スペースの活用と「発送請負業」と「物流サービス」事業への展開を図る。

アドバイスの着眼点(報告付け、特長)

  1. クリスマス専業の業態を変えることなく、既存顧客先との関係を踏まえてどうすれば売上拡大の道があるのかを検討
  2. 既存倉庫の活用策として、倉庫業についての基本知識、概要、事業免許取得、物流倉庫、倉庫の種類、寄託契約「保管料」「荷役料」の概要と倉庫業相場単価等を検討。
  3. 新規外販として、「発送請負業」としてのイメージを固めることとして業務の内容、他の同じ業態の比較分析、契約の仕組み、単価の相場感、インターネットの活用等。

今後の改善の方向について

  1. 発送請負業の立ち上げ準備として、物流業務の現状・課題・販売マーケテイング・料金プラン等の提示に沿った事業構築を図る。
  2. 課題を社員全体で共有化を図り、SWOT分析、戦略の方向性の整理、強みと環境変化の分析を実施し業容拡大の方向性を社員と共に前に進める。

アドバイザーの取組み方針など

  1. 経営戦略検討(製品と市場の視点):アンゾフの成長ベクトルを用いて、4つの戦略に類型化し、どの市場に何を売っていくかの検討し問題の明確化を図った。
    クリスマス商品 ハロウィン記念日 発送請負業 倉庫業 その他商品サービス
    既存 市場浸透
    戦略1
    新商品開発
    戦略3
    新サービス
    開発戦略3
    新サービス
    開発戦略3
    新サービス
    開発戦略3
    新規 新市場開拓
    戦略2
    多角化戦略4 多角化戦略4 多角化戦略4 多角化戦略4
  2. 物流倉庫として165社を調査し「取扱い」「地域」「特長」の分析資料を提供した、倉庫業として、「倉庫業とは」「倉庫の種類」「契約形態別」「料金」等の検討と資料の提供。
  3. 発送請負業について、他の同じ業態の仕事内容・システム・料金体系・単価等についてマトリックスに整理をした情報を提供し現状と成長イメージと方法について意見交換の実施。
  4. 考えかたの整理の為に、SWOT分析を実施し、物流サービスを中心にしたホームページ作成案の検討として、キャッチコピー・自社が優位なフィールド・顧客ターゲット等の意見交換をした。

アドバイザー

  • 久芳 巧(川鉄運輸株式会社OB)
  • 上田 実(川崎重工業株式会社OB)

 

企業名
神戸産業株式会社

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