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OBネット便り

産業人OBネット便り(第27号)

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2026年9月30日発行

理事長ご挨拶 「2026年度上期を終えて」


特定非営利活動法人産業人OBネット
理事長兼事務局長 井上和夫

産業人OBネットは本年9月、設立20周年を迎えました。ひとえに当法人に対する団体会員の皆様からのご理解と暖かいご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。

2026年度上期を振り返ってみますと、長引く国際情勢の不安に米・イラン紛争が加わり我が国のエネルギー源が入手難となり、原材料不足と円安による高騰を招いてきました。更に人材確保、売上拡大、DX推進、金利上昇、コスト増など中小企業を取り巻く環境はこれまで以上に複雑さを増しています。
団体会員の皆様におかれましては、こうした変化の時代だからこそ企業が強みを磨き新たな挑戦を進めていくことが今後の成長に繋がるものと考えます。

一方、OBネットにつきましては、大きな試練に見舞われております。2大プロジェクト案件のうち「国際フロンティア産業メッセ2026」出展企業ビジネスマッチングを14年連続で受託しましたが、「神戸市中小企業訪問調査」は残念ながら受託できませんでした。これをリカバーすべく「案件発掘」のアクションプランを策定し実行に移しており、特に補助金の申請支援体制を充実し成果を挙げております。

また、7月に団体会員担当者会議を開催し活動方針の確認と意見交換を行いました。会員企業様を定期的に訪問し、課題のヒアリングや解決支援・提案ができるのではないかと考えておりますので、アドバイザー訪問の節は何でもご相談ください。
9月3~4日に開催されました「産業メッセ2026」では、OBネットナビ(8名)によるビジネスマッチングを実施し、当日は200件に及ぶマッチングを行いました。またOBネット独自のブースを出展し「よろず相談」の受付・対応を行いました。

冒頭で述べましたが、産業人OBネット設立20周年を記念して11月11日(水)に神戸市産業振興センター10階にて記念行事を開催します。
20年の歩み、支援活動の現状とOBネットへの期待(パネルディスカッション)、そして交流会を予定しております。現在準備中で、整い次第ご案内させて頂きますので、是非ご来場くださいますよう宜しくお願いいたします。

 

支援活動事業部 上期活動実績

1.勉強会開催:第43回~第46回。リモート方式で開催。延参加者数57名

(1)今年1月より「AI」を主要テーマに毎月1回開催。
(2)その間、イラン戦争でAIが本格的に使用され、2月以降「生成AI」の著しい進歩が紹介され、毎月のテキストを刷新するほど、大きな変化が生じた。
(3)AIの「利便性」より「そのリスク」に関して、非常に関心が寄せられた。
(4)団体会員の皆さんの参加も多かった。8月、9月は休会し10月より再開の予定。

2.個別支援案件(サポート部)

(1)上期新規案件は2件。2020年度からの継続案件も含め目下13件の支援案件が進行中。

3.産業メッセ2026(プロジェクト開発企画部)

(1)今年度も昨年同様、効率化を図る。
(2)キックオフ会議:6月8日、8名で活動中。
(3)事前研修会:7月14日、8社(11名)が参加。講師・小川雅弘氏。活発な意見交換有り。
(4)メッセ当日(9月3日~4日)で198件マッチング実施。A+B評価119件(60%)
(5)今年も青森の出展企業のマッチングを支援。
(6)マッチングに協力頂いた金融機関、各団体と連携強化が図れた。

ナビデスクでメンバー集合

4.出前教育部関連

(1)企業の社内研修:
① 4月に1社新入社員教育、7月に1社管理職研修を実施。いずれも単発。
② 毎月の研修を3社継続中。(1社は今年5月~)
(2)SSH:
① 今年も神戸高校と覚書を交わし、5名のSAが半年にわたり支援活動中。
② 今年も明石北高校の運営指導委員として兵庫県教育委員会から委嘱。
(3)神戸学院大・特別講義:7月3日「生成AIの進化と社会的リスク」を講義。

5.補助金申請支援(補助金支援チーム)

(1)補助金申請支援
① 一昨年採択された第12回事業再構築補助金の支援案件を伴走支援。今年3月に補助事業が完了して事業開始。引き続き、事業化状況報告を支援。
② 尼崎市省力化・生産性向上補助金:2件の申請を支援(第2回公募)。
③ 兵庫県「稼ぐ力」の強化設備投資補助金:1件の申請を支援(第2期公募)。

 

支援活動事業部 下期活動予定

1.勉強会開催:第47~49回、来年1月からのテーマは検討中。AIの継続も視野

(1)2026年の年間テーマ「AI」

2.個別支援案件(サポート部)

(1)上期に引き続き個別支援案件を掘り起こし、丁寧に対応していく。
(2)上期では具体的な案件を引き出せなかったが、「海外支援チーム」の活動を軌道に乗せるため、JICAとの連携を模索していく。
(3)今年度から取り組んでいる「ニーズの卵の発掘」活動を軌道に乗せていく。

3.産業メッセ2026(プロジェクト開発企画部)

(1)フォローアップ活動:マッチングの結果、商談が進展しそうな38件を選定し、12月上旬にかけてフォローしていく。
(2)最終報告:実行委員会(NIRO)への報告は、10月16日の中間報告を経て、12月24日に最終報告を行う予定。
(3)マッチングの成果をNIROに最終報告後、協力いただいた金融機関、各団体を訪問してマッチング状況を報告し、各機関と今後の関係強化を図っていく。

4.出前教育部関連

(1)企業の社内研修:
① 上期から継続して毎月研修の3社については引き続き実施。
② 今後も教育メニューを充実させ、OBネット会員にも協力いただきPRに努めていく。
(2)ポリテク兵庫案件:上期はオファーがなかったので受託に向け注力していく。
(3)SSH活動:来年2月の最終課題研究発表まで支援を継続
① 神戸高校:
・10月18日(日)兵庫県下SSH校「情報交換会」
・11月5日(木)中間発表会
・来年1月24日(日)サイエンスフェア in 兵庫20周年記念(国際展示場)開催にあたり、神戸高校が幹事校で企業支援に関し兵庫工業会(産業人OBネットの団体会員)を紹介
・来年2月3日(火)最終発表会
② 明石北高校:来年2月10日(水)最終報告会

5.補助金支援(補助金支援チーム)

上期同様、下期も支援案件の発掘に努めていく。

6.20周年行事:11月11日

(1)支援活動事業部内でも、①現状把握、②将来に向けての改善の取り纏めをし、「20年の歩み」で披瀝し、将来に向けて活動の指針とする。

 

国際フロンティア産業メッセ2026 報告

恒例の国際フロンティア産業メッセ2026が、9月3~4日、神戸国際展示場にて開催されました。

開会式 テープカット

斎藤兵庫県知事

牧村NIRO理事長

4年前に板倉理事主導で始まった神戸-青森のコラボも結実し、神戸空港と青森空港との定期便も就航したこともあり、久元神戸市長も早々と青森県のブースを表敬訪問されました。

メッセ来場者数(事務局公式データ)は、
1日目:8,000人、2日目:7,400人
合計 15,400人(昨年 +700人)

注目すべき点は、

  1. 空飛ぶ技術の飛躍的進歩
    空飛ぶ自動車の実用化、小型から大型のドローン飛行性能、制御の展示。
  2. 現場でAIロボットの普及が加速
    中国が世界を席巻しているヒューマノイドロボット(人型ロボット)とは一線を画し、協働ロボット、配膳ロボット、介護ロボットの実装に活路を見出す。
  3. 生成AI、フィジカルAIの社会実装の加速
    関連する2つの基調講演は、事前聴講申込時点で満員御礼の盛況。

 

広報・研修部 国際フロンティア産業メッセ 出展

国際フロンティア産業メッセ2026の会場、1号館2階、R20に、OBネットのブースを出展しました。
昨年新たにデザインしたダブルハートのシンボルマークを正面に掲げ、お馴染みののぼりも立てて、小さいながらも存在感を示しました。

OBネットの出展ブース

ブース来訪者は、
1日目:11人+2日目:17人 = 合計:28人
4名の新入会者が来訪者のヒアリングを担当、客先対応のOJTの為に理事にもサポートして頂きました。
20名の会員も立ち寄られ、新旧会員の交流も深められました。

出展者プレゼンは、4日 13:15~13:30、石田部員が担当しました。

 

広報・研修部 下期活動計画報告

1.情報交換会

最新情報発信・提供・共有、および会員相互の懇親を目的とし、OBネットにおける唯一のリアルな会議体として、月次の情報交換会の開催を継続。
各部門の活動内容、新たなニーズ案件、団体会員の製品プレゼン、会員の知識・経験のプレゼンなど、会員に役立つ情報を提供していきます。

2.会社訪問

ネットで入手できる文字、図表、写真情報を超えて、リアルに見聞することを目的に、神戸近郊の成長を続ける老舗企業を対象に、時間的・地理的に可能な範囲で訪問させて頂きました。
第2弾として、訪問・見学可能な企業の発掘に努めます。

3.新入会員研修会、マイカタログ/プレゼン研修会

今年、新たに入会された3名の会員に対しては、6月、7月に研修会を開催。
今後の新たな入会者と合わせて、顧客対応力のアップのためマイカタログ/プレゼン研修会を開催予定。

4.プレゼン&交流大会

第4四半期に開催を予定。
団体会員企業により、新たな事業展開の実績成果をプレゼンして頂きます。
併せて、新たに入会した会員から、自己紹介を兼ねて、研修の成果を披露させて頂きます。

 

団体会員トピック

エルアップシステム株式会社 代表者 池上秀治様

居宅で暮らす高齢者の筋力変化を把握する見守りシステム
「居宅高齢者の筋機能を継続的に測定・遠隔把握するシステム」が、KAiGO Design AWARD 2026でW受賞

授賞式 右が池上氏

表彰盾

受賞プロダクト「つまモーネ」

【会社概要】

池上代表

エルアップシステム株式会社(2024年2月入会)
代表者:池上秀治
所在地:〒651-0086 神戸市中央区磯上通4丁目1-14 三宮スカイビル7階
URL:https://elup.jp

電気・医療機器メーカーでの経験を基に、高齢者の筋力変化を日常生活の中で継続的に把握する見守りシステムを研究開発するために2024年8月設立。
フレイルや転倒、要介護化の兆候を早期に捉え、高齢者の健康と安心を支える研究開発型企業。

【今後の取り組み】

高齢者が要支援認定を受ける主な原因には、関節疾患、高齢による衰弱、骨折・転倒などがあり、いずれも身体機能の低下と深く関わっています。
現在、65歳以上でまだ要支援・要介護認定を受けていない高齢者は約3,000万人にのぼり、筋機能の低下を早期に捉え、介護予防につなげる仕組みが重要です。

弊社では、居宅で暮らす高齢者の筋機能の変化を日常生活の中で継続的に測定し、遠隔から把握するシステムの開発に取り組んでいます。
この取り組みは、前述の通り、「MySCUE大賞」と「優秀賞」をW受賞しました。

一方、審査員や医療・介護の専門家からは、「得られた情報を現場で判断し、行動につなげるための指標が必要」とのご意見を頂いています。
そこで、単に測定するだけでなく、データの医学的な意味を明らかにし、医療機器へと発展させる必要があると考えました。

そのため、私自身が神戸大学大学院 医学系研究科 医療創成工学専攻 博士課程後期課程を受験し、このたび合格しました。来春からは、企業で進めてきた開発を研究としてさらに深め、居宅高齢者の身体機能変化を早期に捉え、介護予防につなげる仕組みの社会実装を目指します。

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