産業人OBネット便り(第25号)
2026年1月15日発行
理事長 年頭挨拶
「新年のご挨拶」
特定非営利活動法人産業人OBネット
理事長井上和夫

産業人OBネット団体会員の皆様
新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
産業人OBネットはお陰様で今年9月で設立20周年を迎えます。
永年当法人の活動にご理解・ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は大阪・関西万博が開催され活況を呈しましたが、トランプ関税の発動は国内経済に大きな打撃を与えました。そして円安を起点とする輸入原材料高さらに物価高、生産年齢人口の減少に伴う人手不足、賃金アップなどが企業経営に大きな影響を及ぼしており、会員企業の皆様にとって難しい課題に直面されておられるのではないでしょうか。
このような状況下でOBネットでは「国際フロンティア産業メッセ2025」、「神戸市製造業訪問調査事業」を受託し、規模は縮小されたものの昨年と同様の成果を得ています。また個別案件では、企業様の要望に対応した支援活動を展開しております。そして出前教育では、高校研究支援をはじめ企業での研修も多数あり高い評価をいただいております。
また補助金申請支援では事業再構築補助金の採択に大きく貢献しました。
一方OBネットの運営に関して大きな課題でありました「財政の健全化」に継続的に取り組みその成果が出てきております。11月には恒例のフォーラムを開催し「人手不足」社会への対応をテーマに、多数のご参加をいただきました。
2026年は設立20周年の節目で、会員一丸となって昨年以上の活動を行って参ります。
「活動の質の向上」、「案件発掘強化」、「団体会員サービス強化」、「支援機関との関係強化」、「新しいOBネットに向けた検討」を掲げ、各々アクションプランを策定し実行に移します。
そして会員企業様のご期待に少しでもお応えできるように会員・アドバイザーの向上を図って参ります。
2026年は更なる飛躍を目指して取り組むチャンスと考えておりますので、本年も引続きご指導ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
皆様のこの一年のご健康とご発展を祈念しまして新年のご挨拶とします。
2025年度下期 トピックス(1/2)
【産業人OBネット フォーラム】
今年度のフォーラムを11月11日、神戸市産業振興センターで開催しました。
昨今、日本の企業に限らず、海外の産業界に共通する課題は「人手不足」です。
この状況を背景にとして、今年度のテーマを『「人手不足」社会への対応』と設定しました。「人手不足」への対応とは、人員を確保するだけでなく、
「人手」=「頭脳」+「手足」に代替可能な有効な手段、具体的には「頭脳」に代替可能なAI、「手足」に代替可能な各種ロボットを活用することです。
この大きなテーマの流れに沿って、プログラムを展開しました。
【序章】:人手不足の現状と解決策
OBネット広報・研修部長 田中洋平
【講演1】:シニアの活用
公益財団法人 こうべ産業・就労支援財団 雇用促進部長 友金宏一氏
【講演2】:人手不足対策の切り札「協働ロボット」の活用
iーCOM技研株式会社 代表取締役 山口知彦氏

参加者:公的機関・団体、一般企業:31名、OBネット会員:29名、計60名
アンケート
携帯から読取QRコード、PCからURL入力でお願いしたアンケートに対し、
37名の方からご回答を頂き、希望者には講演資料を配信致しました。
2025年度下期トピックス(2/2)
【フォーラム終了後の交流会】
レストランハートスにて48名のご参加を頂き、交流会を開催しました。
井上理事長のご挨拶に続き、東海バネ工業社 田中会長の乾杯ご発声とスピーチを、また途中で、ご出席者からのスピーチも頂き、フォーラムの講演内容についての話や自社の事業、製品内容にとどまらず、日頃抱える課題・悩み事など、忌憚のない意見交換がなされ、真に有意義な交流の場となりました。

【2025年度 新入会員 研修会】
2025年12月11日、2025年度新たに入会された5名の会員(AD)を対象に研修会を実施しました。野田氏によって設立された産業人OBネットの理念「在職中の知識・経験を活かし、中小企業他の抱える課題解決のための支援を通じて地域社会に貢献するボランティア団体」の説明に続き、OBネットの基礎情報、遵守すべきルール、さらに部門長から、各部門の業務内容や手続きの詳細について説明されました。
研修後、神戸港が見渡せるビヤホールで懇親会を開き、新旧会員の懇親を深めました。新人の今後の活躍をご期待願います。

2025年度・支援活動事業部活動報告
1.勉強会開催:第34回〜第39回。リモート方式で開催。延参加者数53名
(1)年間テーマ「補助金」を主要テーマに毎月1回開催。
(2)因みに1月〜3月「補助金の基礎」「OBネットの支援体制」等につき紹介。
(3)第34回〜第39回は新設の「新事業進出補助金」を3回シリーズで解説。
(4)8月、9月並びに10月は休会。11月より再開。
2.補助金申請支援:
(1)補助金申請支援セミナー開催:
3月17日リモートで開催。
10社・10名が参加。
「第19次ものづくり補助金」の大幅な公募内容変更点の解説並びに新規制定の「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」の紹介等。
(2)支援:
①第12回事業再構築補助金を1件、チーム対応で添削・助言し、採択され引き続き採択後の支援を実施中。
②第2回中小企業省力化補助金(一般型)をチームで支援。採択された。

3.個別支援案件(サポート部):
(1)2020年〜23年の案件7件が継続。24年度8件、25年度6件が加わり、目下21件の支援案件が稼働中。
4.産業メッセ2025(プロジェクト開発企画部):
(1)昨年同様PM1名、SPM2名、ナビゲータ6名の計9名で活動した。キックオフ会議:6月3日。
(2)事前研修会:7月15日、12社が参加し、盛会。
(3)メッセ当日(9月4日〜5日)マッチング193件
評価A+B:71件(37%)青森出展企業3社含む
(4)フォローアップ33件。結果:Ⅰ-6件,Ⅰ〜Ⅱ-2件
(5)今年から実行委員会の事務局がJCSに交替し、「ベンダー商談会」を実施、「OBネットのマッチングの流れ」を企業に紹介し、活動への理解を求めた。

5.KGK2025(プロジェクト開発企画部)
(1)今年から委託元名称が(公財)こうべ産業・就労支援財団に改称。
(2)キックオフ会議:5月13日、PM1名、SPM1名、調査員11名計13名で活動
(3)初回訪問企業70社(目標70社)、深掘り訪問調査20社(目標20社)
(4)訪問活動を9月中に終了させ、10月29日に最終報告書を提出。
6.出前教育部関連:
(1)企業の社内研修:4月に2社、5月〜12月に1社、7月に1社単発実施。
他に毎月の安全研修を2社継続中。
(2)SSH覚書締結:今年も神戸高校と覚書を締結し支援中。(8年連続)
(3)他に明石北校SSH運営指導員会に参加、年3回のイベントで助言・指導実施。
(4)神戸学院大学経済学部に特別講座:7月11日「サスティナブル経営」講義。
(5)ポリテクの案件を1件受託「中堅・ベテラン従業員のためのキャリア形成」
(6)「補助金支援チーム」設置:今年度より、補助金関連の取り纏めを実施。
2026年 主要行事予定
- 1月15日、(第1回)スキルアップ研修会 (於:産業振興センター)
- 1月26日、(第2回)スキルアップ研修会 (於:産業振興センター)
OBネットアドバイザーのスキル向上を図り、皆様に質の高いご支援を提供すべく、毎年新入会員を対象として、(マイログ、マイプレゼンの作成研修)実施しております。 - 2月12日、第9回 プレゼン&交流大会(団体会員企業×アドバイザー)
(於:産業振興センター10階)
団体会員企業様(3社)のプレゼン、並びに新入アドバイザー(4名)のプレゼンを予定。
終了後は、交流会を開催して一層のコミュニケーションを図ります。 - 5月13日、第20回 通常総会 (於:産業振興センター8階)
- 9月3日~4日、 「国際フロンテイア産業メッセ2026」 (於:神戸国際展示場)
- 11月(予定)、 産業人OBネット フォーラム (於:産業振興センター10階)
- 月例開催
- 勉強会
OBネット会員が自己研鑽に取り組み、更なるレベルアップを図る場を提供し、
OBネットの支援領域の拡大を目指して、毎月1回程度開催。
テーマは「AI」
会員ならびに会員企業様のご参加をお待ちしています。
(全てリモート形式で開催) - 情報交換会
原則、毎月第1週後半に、神戸クリスタルタワー・ボランタリープラザで開催予定。
企業様の会社概要、課題、OBネットへの支援要請内容等をプレゼンして頂き、
それを受けて当アドバイザーが課題解決に向けて、一緒に考えて参ります。
是非この場をご活用ください。
- 勉強会
産業人OBネットの会員数
産業人OBネットの会員数(2026年1月1日現在)
- 個人会員総数:93名(正会員:79名、賛助会員:17名、アドバイザー:73名)
- 団体会員総数:57社・団体(賛助会員:42、特定会員:35)
2026年度・支援活動事業部活動計画
1.勉強会開催:第43回〜49回
(1)テーマ:「AI」
(2)1月から以下の方針で開始する。(第40回〜42回)
(3)形式:リモート。開始時間は15:00〜と従来と同じ時間帯。
2.補助金申請支援活動
(1)令和7年補正予算の補助金に対する具体的内容がアナウンスされる内容を把握し、「要点」をタイムリーに概要紹介していく。「補助金申請支援セミナー」は2026年3月中旬を計画している。(詳細は後刻通知する)
3.個別支援案件(サポート部):
(1)引き続き個別支援案件を掘り起こし、丁寧に対応していく。
(2)KGKやメッセ終了後の企業フォローを実施し、課題解決に向け支援していく。
(3)上記活動の一環として「海外支援チーム」で、KGK2025報告書から海外支援関連の案件を抽出し、具体的支援準備を進め、4月から実施に向けた活動に移る。
(4)「補助金」に関し、支援者のすそ野の拡大や、情報共有を高め、企業の支援に資するようにしていく。
4.プロジェクト案件(プロジェクト開発企画部)
4.1産業メッセ2026
(1)2025年度で、JCSの「ベンダー商談会」との競合(すみわけ)状況も把握できたので、今年度は、より「OBネットのマッチングのメリット」を企業に理解してもらうことに努め、産業メッセの効率的活動を目指し、取り組んでいく。
4.2.KGK2026:
(1)(公財)こうべ産業・就労支援財団が、今年から「公募形式」にするにあたり、的確に応募できる体制を整えていきたい。
(2)2025年度で深掘り調査に関し、いろいろ経験したことを踏まえ、2026年度は、より効率の良い対応をし、「海外支援チーム案件」や「個別案件」に結び付ける案件発掘に繋がる調査にしていく。
4.3その他
各金融機関や団体(中央会、尼崎工業会等)明石市などと協議を通じ、新規案件の掘り起こし活動を継続していく。
5.出前教育部関連
(1)企業の社内研修:産業人OBネットとしてメニュー充実させ、チラシを刷新し、HPにもアップしていく。会員にも協力頂き一層のPRをしていく。
(2)ポリテク兵庫の「生産性向上支援訓練」:2025年度に続き少なくとも一件の受託を目指す。
(3)SSH活動:
①神戸高校:2026年度も集団指導体制を維持し、「覚書」締結(9年連続)を目指し推進していく。
②明石北高校:第4期目の申請は不可だったが、1年間の「暫定処置」を経て再申請中。首尾よく認定されれば、運営指導委員として活動継続する。
(4)「補助金支援チーム」:
補助金申請支援セミナー開催等、中心的に活動を展開していく。
2025年団体会員のトピックス
三伸工業株式会社
代表取締役社長加地 重久
〒653-0012神戸市長田区二番町2丁目2-1
TEL:078-576-6191
URL:https://sansin-ind.jp
【会社概要】
三伸工業株式会社は、1958 年の創業以来橋梁・船舶向けの大型構造物製造で実績を積み重ねてきた企業です。
液化天然ガス(LNG)船でのアルミ溶接技術を背景に、1998 年より宇宙関連分野へ本格参入しました。顧客企業の精緻な設計を大型構造物へ確実に落とし込む技術力と、船舶での直接納入(海上輸送)が可能な生産・物流体制を強みとしています。
主要工場:播磨第一工場・播磨第二工場(第一工場は、敷地面積約31,100㎡、建築面積7,750㎡、499トン船が着岸可能な岸壁を保有。)
【宇宙機器関連のトピックス】
■“射点設備といえば三伸”として高評価
2003 年よりロケット発射用地上設備の製造を開始し、2011 年にはイプシロンロケット用設備を製作したことで業界評価が飛躍的に向上。長年の実績により、現在では「射点設備と言えば三伸」と称される企業へと成長しました。
■H3 ロケット「機体把持装置」を開発
三伸工業が担当したH3 ロケット“機体把持装置”は、国内で前例のない挑戦的な設備でした。軽量化したロケットを安定的に保持するため、揺れを抑える新たな機構が必要となり、取引先と綿密な議論を重ねながら試作と改良を繰り返し、「納得のいく品質」を追求しました。
同装置は2025 年7 月の種子島宇宙センターでの30形態での地上燃焼試験で使用され、2025年10月26日に打上げられた「新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)/H3ロケット7号機」で無事に稼働しました。

【社長インタビュー記事が日刊工業新聞に掲載】
2025年11月17日付同紙に掲載されました。記事では、発射用設備で培った技術を基盤に、今後は宇宙空間で耐え得る実験装置の開発にも意欲的に取り組む方針です。と語っており、同社の次なる事業領域の拡大に期待が寄せられています。
【加地社長コメント】
「発注企業とは“あうんの呼吸”で、互いの強みを尊重しながら製品を作り込んでいます。
今後の大樹町における複数社における民間ロケット発射設備や試験設備、JAXA戦略基金を活用した宇宙空間で活用される装置開発にも挑戦し、新しい価値を創造していきたい。」

2025年度 新規入会 団体会員のご紹介
昭栄堂製菓株式会社(2025年11月入会)
【会社概要】
代表者:吉澤伸廣
本社所在地:
〒655-0891
兵庫県神戸市垂水区山手7-7-1
TEL:078-754-6184
事業内容:菓子製造、販売
資本金:1,000万円
社員数:正社員 9名、パート・アルバイト 65名
Webサイト:
オンラインショッピング
https://www.shoeidou.com
楽天市場・Yahoo!ショッピングにも出店

【昭栄堂製菓について】
昭栄堂製菓は、せんべい職人であった初代当主の吉澤榮吉が、神戸市中央区の小さなお店でせんべいを焼き始めたことが始まりです。大正15年の創業当時の屋号は「松榮堂」でしたが、昭和への改元を機に「昭栄堂」と改名いたしました。
当時は貴重なバターや牛乳を、北野に住む西洋人から分けてもらい、榮吉が試行錯誤を繰り返しクッキーのレシピを開発しました。それが現在の昭栄堂製菓のクッキーやパイの基礎となっています。初代から受け継がれたレシピと真面目なお菓子作りを守り続けているのが今の昭栄堂製菓です。令和8年、昭栄堂製菓は大正15年の創業から100周年を迎えます。
【商品について】
主力商品は、袋入りの「神戸のクッキー」「神戸のパイ」です。商社を通じて全国の生活協同組合やスーパーへの販売が事業の中心となっています。近年、「昭栄堂製菓楽天市場店」をはじめとするネット販売にも取り組んでいます。
また、2016年に直営店の「タルトとキッシュのshoeido」を本社のある垂水にオープンしました。昭栄堂製菓で長年培ってきた焼き菓子の技術を活かしつつ、季節の果物や自家製のカスタードクリームなどを使用した、焼きたてのタルトを店内で製造、販売しています。
現在は「福田店」と、カフェコーナーを併設した「MOLTIたるみ店」の2店舗展開中です。
