経営革新会10月定例会の記録

経営革新会セミナーの講演記録

日時

20131015日 16:0017:00

場所

活性化センター

講師

産経新聞社 大阪本社 総合企画室次長 若狭 弘 氏

演題

「復活の関西-その鍵は兵庫にあり」

参加者

成長期待企業グローバルの会員20社、産業人OBネット会員及び賛助会員22

資料

A4サイズ2枚(小テーマ4項及び人口ピラミッドの推移)

12020年、東京オリンピック決定 関西への影響は

①日本人として喜ばしい事で、今回東京がダメなら東京が3度目の挑戦はできなかった。今後は、韓国、中国、インドが名乗りを挙げるだろう。
②経済効果3兆円・・・成田・羽田間の直通鉄道、首都高速道の地下化、江戸城再建までさまざまあり、恩恵を受けるのは、東京とその周辺のみで、一部東北地方も。
③東京一極集中が益々加速していく。・・・若者の印象は「今後はヤッパリ東京やな!」
④オリンピックはたかだか2週間のイベント。終わったあとは、オリンピック投資に伴う赤字を引きずる
1964年と2020年との大きな違いは人口ピラミッド構造が全く異なる

2:関西産業の現状

①関西経済の特徴は、家電、食品等フルセット。関西ベイエリアパネルの産業構造は薄いが、自動車は産業構造が厚い。しかし、関西は自動車関連産業が少ない自動車産業がある中部地方は活況、今後ますます関西との差は開く。アベノミクスの追い風を受けていない。産業の伸び率が日本で最低。
②梅田周辺はにぎわっているが、これは10年前のプロジェクトの成果で、今実現した事。しかし、大型プロジェクトは現在全く無く、今後の起爆剤がない。
③名古屋は2030階建ビルが多く建ち、関西より景気感が23割よい、今後リニア新幹線の開通により、関西圏から名古屋に移転する企業が増えそう。関西は、高いビルが多く建っているが、中身がマンション主体で、ビジネス機能が空洞化していく要因になっている。経済活動から考えると街の中心部にオフィスビル環境があり、周辺の衛星都市に生活環境がある方が経済の規模拡大には適切なパターンである。中心部にマンションが増えて人が増えてしまうと便利かもしれないが経済がどんどん縮小してしまう。
④大阪証券取引所が東京と合併された問題として、証券取引所は資金調達と情報発信する事により、新しい企業を呼び込む効果があったが、その情報発信の場が無くなった事は大きな痛手。

3:中堅国家並のパワーを持つ兵庫県のポテンシャル

①兵庫県は、日本海と太平洋の両海に面し、一次・二次・三次産業がバランスよく存在する地域。今後は、農業と工業の連動とか、農業と観光の連動の様に産業の垣根を越えた動きが重要になってくる。道路網、空港等のインフラ整備もあり、スパコンの「京」や次世代のスパコンも神戸が有力で、大型放射光施設のスプリング8がある。
②兵庫県の人口規模は、550万人で世界100位くらい、デンマーク、フィンランド、シンガポール、タイに匹敵する。GDPH24年度で20兆円、パキスタン、イラク、ポルトガル、アイルランド国と同じくらい。
③重工業とIT産業の融合環境がありポテンシャルが高い。
④今後有望な細胞産業の医療産業企業が集積している。

4:今後、有望視される産業、必要とされるプロジェクト

<有望視される産業>
①安全面の確立に多大な時間を有する簡単に新規参入できない産業分野
②エネルギー分野で熱効率の高い素材を使った省エネ技術の開発

<プロジェクト>
2027年に東京-名古屋間のリニア新幹線は、名古屋ではなく大阪まで一気に持ってくる活動が必要。
②昭和の高度成長の起爆剤は、オリンピック、新幹線、万博(博覧会)であった事を考えると、オリンピック、リニア新幹線、博覧会がセットと考えれば「博覧会」を関西(神戸)でやる手を早く挙げる。

総括

なかなかキーワードの多い講演だった。

記録まとめ

角谷 一明