講演会”コアの技術、コアの商品、コアの体制”

NPO「産業人OBネット」主催の第5回イベント

産業人OBネット 2009年度第二回研修会(講演会)報告

1、日   時
2010年1月20日(水) 15時00分〜17時00分
2、場   所
川重神戸サポート 海友館新館
3、講 演 者
極東産機株式会社 代表取締役社長 頃安 雅樹 様
4、演   題
「コアの技術、コアの商品、コアの体制」
5、参 加 者
34名 (会員 25名、その他9名)

講演会内容

 今年度第2回目の研修会は実業の第一線で活躍されている極東産機(株)の頃安社長をお招きして「コアの技術、コアの商品、コアの体制」というテーマでご講演をいただきました。
講師は兵庫県たつの市のご出身で、神戸市の高校から東大に進学、卒業後、9年間の科学技術庁勤務を経て、父親が経営されていた現会社に入社、平成11年に現職に就任されました。

以下講演の要旨

*会社は昭和23年に(株)竜野ギアー製作所を祖父が創業され、昭和38年に製畳機 械「はりま号」を開発、販売。以来、畳、ふすま製造機器、インテリア施工 省力機械カーテン縫製機器、業界用のパソコンソフト、さらには食品機器の開発、製造、販売へと事業拡大し、省力化機器の開発で培った技術力を応用して多 様な業界に向けた製造・検査設備機器の設計・製作を行っている資本金4億円強、年間売上高が約56億円、従業員数約250名の中堅企業であること。

* 戦後、親子三代にわたり、たたみ製造機器の開発・製造を行ない、その間一貫して、「職人さんが手で行ってきた仕事を省力化、自動化」 して、遂には完全デジタル制御式のたたみ製造システムをホームセンターに導入して、畳工場に変身させる程に進化を遂げていること。
* これをコア技術として自動壁紙糊付機の開発。開発過程での失敗、成功を繰返しながら当該糊付機の横展開商品である大判用紙表面をラミネート加工する装置の 開発など、コアの技術、コアの商品の深耕、横展開、多角化を図っていること。                           
*その他、味噌メーカとのコラボとフリーを利用した販売戦略(マーケティング)事例。

*ITの活用による事業の拡大。農協のネットワークを利用した畳店—消費者—材料店−農協を結びつけたネットワーク化によるウイン、ウインの関係作り。

*新市場開発プロジェクトによるハイテク関連分野(太陽電池、自動車、液晶パネル、半導体炭素繊維など)の受注促進事例など。

*事業コンセプトである「職人さんの手仕事の省力化・自動化」の下、職人さんの声を聞き、お客のニーズを出してもらい、世の中にないものを作ってきた。
これによってシェアがとれ、ブランドが浸透してくると逆に自社から提案出来る様になったこと。

*コアの技術をしっかり育てて深耕し、そこからはみ出さない範囲で横展開した商品開発を行なうこと。社是・社訓・経営理念を定めて、コアの体制を作り、ブレない事業をする事が経営の要諦であることを事例で説明。

講演の後の質疑でも懇切丁寧に答えられた社長の誠実で真面目な人柄があふれていました。
今後の会員各位の活動に大いに役立つものと確信します。
懇親会には講師の頃安社長にも参加して頂き、神戸商工会議所のナビゲーター、中小企業の社長各位の参加もあり、和気藹々と懇親を深めることが出来ました。

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